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私は虐待していない【感想・レビュー】揺さぶられっ子症候群と冤罪

書評
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【私は虐待していない】このタイトルを見たとき、ドキっとしました。虐待は許せないと言いう正義が、虐待していない人を苦しめている現実があるとしたら・・・。私は思わずこの本を手にとっていました。

 

「揺さぶられっ子症候群」「乳幼児揺さぶられ症候群」という言葉、親になった人なら誰でも聞いたことがあると思います。

 

私は産婦人科の検診に付き添っていたとき、病院のロビーで揺さぶられっ子症候群についてのビデオが繰り返し流れていて、すごいインパクトでした。

 

虐待は絶対にあってはいけないことだという認識はありますが、無実の罪で苦しんでいる家族がいることを考えたことはありませんでした。

 

「虐待した親」というレッテルを貼られる可能性は、親なら誰が持っています。

 

「私は虐待していない」を読んで揺さぶられっ子症候群の現実を知りました、いろんな人にこの現実を知ってほしいので感想をレビューします。

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「私は虐待していない」の著者と本について

著者は柳原三佳さん。交通事故、死因究明、司法問題などをテーマに執筆されているノンフィクション作家の方です。

 

してもいない虐待を疑われ子どもと引き離されてしまった親の体験をメインに、揺さぶられっ子症候群に対する日本の取り組みの問題点が書かれていました。

 

子を持つ親、みんなにこの本を読んで欲しいです。虐待とは無関係な幸せな家族も、決して他人事ではありません。

揺さぶられっ子症候群の疑いがあるとどうなる?

“病院に搬送された赤ちゃんの症状から「揺さぶられっ子症候群」の疑いがあると診断した医師は、虐待の可能性もあることから、念のため児童相談所と警察に通報します。それを受けた児童相談所は、まず、けがをしている子どもはもちろんのこと、その兄弟姉妹にもさらなる虐待被害が及ばぬよう、「一時保護」という目的で子どもを親から隔離します。(この処分を「親子分離」といいます。)” 著書、私は虐待していないより抜粋

この一文を読んで、私は子どもを虐待から守るためなら正しいやり方だと思いました。

 

でも、それは虐待していることを前提とした場合の話です。

 

ただの事故だったとしても、揺さぶられっ子症候群の疑いがある時点で虐待だと疑われ、子どもを奪われてしまうんです。

 

「親子分離」ってすごく怖い言葉ですよね。

 

でも、虐待なんて身に覚えがないからきちんと捜査してもらえれば大丈夫だと思いませんか?

 

現実は想像よりも残酷で、分離期間が1年以上になるケースも珍しくなく、子どもを看病することも許されないそうです。

 

虐待とは無縁のなのに、家族が引き離されて苦しんでいるなんて、どれだけ絶望的な気持ちなんでしょう。

 

もし自分が同じ状況になったらと思うだけで、怖くなりました。

揺さぶらなくても「揺さぶられっ子症候群」の兆候が出る場合がある

“お子さんが負ったけがの原因が「つかまり立ちからの転倒」という相談が多いのですが、なかには「お座り(独座)の姿勢から後ろにひっくり返ってしまって急性硬膜下血腫を引き起こした」という内容も含まれていました。” 著書、私は虐待していないより抜粋

 

子どもがつかまり立ちやお座りから転んだ経験、私は何度もあります。子どもは日々成長し、親の予想できない動きをするものです。

 

どんなに気をつけてる親でも、危なくてヒヤッとした経験ありますよね?

 

そんなよくある転倒でも、揺さぶられっ子症候群を疑われている人がたくさんいるんです。

 

もし、自分が目を離した瞬間に子どもがけがをしたら、自分を責め、できるだけそばで看病したいと思うのが親だと思います。

 

でも、揺さぶられっ子症候群と診断されてしまったら、それも叶わないどころか、メディアに顔と実名を晒され、世間から叩かれ、虐待した親のレッテルを貼られてしまう。

 

そんな悲しいことが起きているという現実に、胸が痛くなります。

「私は虐待していない」を読んで「虐待」について考える

“大人は、親子分離された理由を、納得せずとも理解はできます。しかし乳幼児にしてみれば、突然、それまでと違う環境に放り込まれ、違う匂いがして、違う手触りのする大人に抱っこされ、哺乳瓶をくわえさせられ、おしめを替えられ、ぐずっても、これまでと同じようにはあやしてもらえず……。その不安や恐怖によるストレスは想像を絶します。” 

著書、私は虐待していないより抜粋

著者の柳原さんは、いたずらに分離期間を引き伸ばすことこそ「虐待」に当たると書いていました。

 

虐待を止めるため、虐待を防ぐため、子どものためだと信じて親子分離という処分をするんだと思いますが、その「正義」によって苦しんでいる人がいることを、多くの人が知る必要があると思いました。

 

あきらかに虐待の可能性(火傷やアザなど)がある場合じゃない限り、親子分離には慎重になるべきです。

 

確定的な証拠がないのに、虐待犯だと決めつけ親子分離をする。無罪だった場合、その親子の大切な時間に誰が責任を持つんでしょうか?

「私は虐待していない」はもっと認知されるべき本

目立った外傷がない頭部のけがの症状は、虐待なのか事故なのか、判断が難しい問題だと思います。

 

だからといって、揺さぶられっ子症候群の徴候=虐待と決めのは危険です。幸せな1つの家族を壊してしまうことだってあるんです。

 

メディアで虐待した親が逮捕されたというニュースが流れれば、「なんて親だ」「許せない」という声がネットに溢れます。正義感から出る言葉だと思いますが、逮捕=有罪ではありません。

 

もし逮捕された親が無罪なら、叩いた人達の正義の声は、その人を深く傷つけてしまいます。

 

絶対に虐待をしない親でも、虐待は他人事ではないと強く思い知った一冊でした。

 

他にも、脳神経外科の意見や、海外の事情など様々な視点から「虐待」「揺さぶられっ子症候群」について書かれていました。

 

今、日本で起きている子育てに関する問題です。特に小さい子どもを持つ親に読んで欲しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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